MIDAマルチツールの伝承から考察する、DestinyとMarathonの世界観の繋がり

ゲーム

MIDAマルチツールの伝承から、Bungieの旧作Marathonの世界とDestinyの世界を繋ぐネタを発見したため、忘れてしまわないうちにメモを残しておきたい。

スポンサーリンク

MIDAマルチツールの伝承から読み取れる3つの情報

まずはこのMIDAマルチツールの伝承。

応用の選択: 弾道のかみ合い、掘る道具、航空電子工学のトロール網、星の六分儀。リストは終わらない。

ザヴァラ

いつも通り時間の無駄だった。私はレッド・デスのエングラムは没収しないし、スロスのクルーシブルのファームウェアを「オリジナル」(バカげた誇張だ)の状態に戻すつもりもない。それから、このような「法廷的審問」も、もう行う気はない!

私のレッドジャックがこのMIDAのログを解除した。ライフルの電子戦闘ツールを使えば簡単だった。あのライフルは初期のAIによってデザインされ、MIDAという名の「革命政府」が実用化のために製造した。「火星は不毛な地」、というのもまんざらではない。
ゲリラ戦にはこういう万能性の高い武器がぴったりだ。だが、ラフールは、彼の記録にはMIDAという名の反乱グループに対する示唆はなかったと主張している。ライフルのキャッシュメモリーによると、MIDAの短い統治の間に火星の人口の10%が命を落としたそうだ。

あの武器はラクシュミに渡しておいた。彼女は、あれは他の時間軸から来たことをほのめかしていた。黄金時代の実験の産物である可能性も考えられる。つまり、お前の権限で禁止できるものではないということだ。
――シャックス

ザヴァラ司令官へのシャックス卿らしい豪快な回答。レッドデスもMIDAマルチツールもクルーシブルで使用禁止にするつもりは全然無いらしい。

さて、この伝承をちょっと整理して、以下の3点に注目したい。

「MIDA」という組織の存在

MIDAマルチツール本体には戦闘ログが残っており、そこから以下の2つが読み取れる。

  1. かつてMIDAという反乱組織が火星に存在しており、MIDAマルチツールはその反乱組織が製造した。
  2. MIDAの火星の統治は短期間だったが、その間に火星の人口の10%が失われた。

とはいえ、Destinyの中でMIDAという名前の組織や派閥は登場しない。

マスターラフールも「MIDA」という反乱組織が存在した痕跡がないと主張

MIDAについて、ラフールの主張の原文は以下の通り。

Rahool insists his records never hinted at a rebel group named MIDA.

恐らくシティ内で黄金時代の歴史に最も詳しいであろうマスターラフールが「記録上、黄金時代にMIDAという反乱組織が存在した痕跡が見当たらない」と主張している。

ラクシュミ2はMIDAマルチツールが別の時間軸から来たと推測

原文は

She insinuates that it came from another timeline, perhaps through Golden Age experiments.

補足っぽい翻訳をすると「ラクシュミ2は、MIDAマルチツールは恐らく黄金時代の実験を通じて他の時間軸から来た武器ではないかとほのめかしている」といった具合だろうか。ただしラクシュミ2が何を根拠にそう思ったのかは不明。(恐るべし、フューチャーウォーカルト。)

MIDAという組織は一体何なのか?

先述の通り、DestinyにはMIDAという組織や派閥は登場しない。

特に気にしなければ「ラクシュミの言う通り、どこかの時間軸から流れ着いた黄金時代の武器なんだろうね」くらいで終わりそうな話である。

ーところが。

Destinyを開発したBungie社が1994年に発売したFPS「Marathon」の中に、実はMIDAが登場している。

旧作「Marathon」の隠しターミナルに記録されたMIDAの歴史

ステージ6「the rose」

Marathon号に侵入してきたエイリアン「プフォール」から、一般市民を守るミッション。作中、初めて登場する救出タイプのミッションだったので、覚えている人もいるかもしれない。このミッション中、普通に進めていたらまず気付くことのない隠し部屋に、MIDAの歴史について記録されたターミナルが存在する。

長年のBungieファンながら、実は私自身も「MarathonにMIDAなんて居たっけ??!」と20数年越しにビックリしている。海外のファンの方のTwitterをたまたま見て、MarathonにMIDAが登場しているという情報を手掛かりに、久々にMarathonをインストールして散々歩き回り、やっと発見した。熱心なVidmasterたちに「Marathon好きなら当然ターミナルの位置も全部覚えてるでしょ!」と叱られそうだ。

ターミナルの内容は以下の通り。

The History of MIDA

MIDA, as it was known, was a popular political party until the failed coup of 2321, when their popularity sufferd during their short rule. MIDA gained control of Mars for only three months, but their rule was ruthless and cruel. The MIDA death squad killed anyone who they suspected of being loyal to the UEG. Although accurate census data is not awailable for that period. It is estimated that about ten percent of the population was killed.

The MIDA coup was afterwards criticized for its shortsightedness. IN an organization that was notorius for its long ranging policies and politicking, the coup was very short-lived: MIDA never seriously accounted for the UEG’s overwhelming superiority in ground force and warships. In fact, they never attempted to take over the Marathon, which was nearing completion and would have made avery powerful weapon. The Marathon’s massive size made it invulnerable to most normal space attacks, andit would have made a very stable weapons platform.

After the failed coup, the leaders of MIDA were executed for their crimes, and the political organization was banned in all forms.

The organization has vurvived as an underground terrorist organization, and remains active to this day. In its underground state, if fosters terrorism throughout sol, and due to its spectacular funding and excellent personnal, it has grown to be on of the most feared terrorist group active anywhere in sol.

全文の翻訳は割愛するが、Destiny側の伝承と一致する。

  • 火星に存在した反乱組織であること。
  • クーデターを起こし火星を掌握するが、僅か3か月の短い統治であったこと。
  • その統治の間に圧政が原因で火星の人口の10%が死亡したこと。

考察:DestinyとMarathonの世界観の繋がり

Marathonの時間軸上に存在したMIDAマルチツールが、何らかの干渉を受けてDestinyの時間軸上に出現した可能性が高いと思われる。

直接の続きではないものの、Destinyの世界観とMarathonの世界観は僅かに繋がっていると解釈できるのではないだろうか?

まさかの20年数年越しの壮大なファンサービス。

気付く人はDestiny1にMIDAマルチツールが出てきた時点で「あー、あのMIDAね! はいはい。」と気付いていたのかもしれない・・・。

というわけで、Marathonが好きだった人で、現役でDestinyをやっているガーディアンは、是非MIDAマルチツールを使いましょう。

なお、考察にあたっては個人の解釈や願望がふんだんに盛り込まれているため、「それは違うよ」というようなご意見があれば、Twitterでお知らせ頂けると大変ありがたい。

残る謎

とはいえ、「なんで黄金時代の人類はMarathonの時間軸に干渉できたのか」という謎は残る。ラクシュミの推測の通り「黄金時代の実験」によるものなのか、ベックスのタイムゲートによるものなのか。他のグリモアや伝承と照らし合わせる必要があるだろう。

また、MIDAミニツールの伝承にも非常に気になる点が存在する。まずオーディオログの日付が2472年。これはMarathon号が火星を発進した年と一致する。

そして「ストラウス」という人物。これはMarathonのストーリー上、重要な役割を持った人物と同名である。また、オーディオログの記録者は「奴らがサイボーグ(Battleroids)を送り込んでくる」とも記録している。これはもしかすると、Marathonの主人公ら「Mjolnir Mark IV」サイボーグのことを指しているのかもしれない。(ちなみにHaloの主人公マスターチーフのアーマーはMjolnir V)

加えて、Destinyの伝承のほうでは、シャックス卿が「マルチツールは初期のAI(primitive AI)がデザインし、MIDAが製造した」と述べている。初期のAIって、もしかして、まさか、Marathonに搭載される前のデュランダル・・・? という願望可能性も。

もうちょっと伝承を読み解きつつ、Marathon三部作のストーリーも復習しながら考察、翻訳していきたい。(なんせ、もう20年以上も前だしなぁ・・・。)

 

【2019/10/22 追記】

Marathonは現在オープンソース化されており、PCやiPhoneで無料でプレイできる。20数年以上も前の作品で、もはやレトロゲームの分類になると思うが、DestinyやHaloのルーツを知りたい人には是非おすすめしたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました