【通勤と読書 Vol.001】ロバート A ハインライン「宇宙の戦士(Starship Troopers)」

読書

これまで、ゲームやらVRの話ばっかり書いてきたが、今回は趣を変えて読書のことを書き綴ってみたいと思う。

というのも、毎年のことだけど、年末になると仕事がそれなりに忙しくなり

「家に帰ったら、もう寝る時間」

と、いう生活が続いているのだ(涙)

オマケに忘年会まである。なかなか趣味の時間が取れない。唯一残された自由時間は、せいぜい通勤時間くらい・・・。通勤時間にできる趣味の代表格と言えば、やはりHearth Stone読書である。僕の通勤時間は片道1時間と少し。往復で2時間。マジメにやれば三日に1冊くらいのペースで読める。

というわけで、通勤時間に1冊読んでみた。記念すべきブログでの1冊目は、ロバート A ハインラインの「宇宙の戦士(原題:Starship Troopers)」だ。


宇宙の戦士

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SF小説の古典的存在

「宇宙の戦士」は、ロバート・A・ハインラインが1959年に書き上げたSF小説だ。それまでにも多数のSF小説はもちろん登場しているのだが、この小説の一番のポイントは「パワードスーツの源流を作り出した」という点だと思っている。59年頃と言えば、世間では冷戦の頃。今となっては映画やアニメ、ゲームに多数のパワードスーツが登場するが、「宇宙の戦士」はその元祖というべき存在である。

「宇宙の戦士」に影響を受けたと思われる作品は数知れず

有名な話でいえば、「宇宙の戦士」のパワードスーツは「機動戦士ガンダム」のモビルスーツのヒントになったという。国内で発売された小説版の挿絵に描かれていたスタジオぬえ版のパワードスーツは今見ても惚れ惚れするほどカッコ良く、その後のパワードスーツネタに強い影響を与えている。


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また、ハインラインは「衛星軌道上からカプセルでパワードスーツを投下し、大気圏突入させる」という場面を描いている。もはや言うまでもないが、これまた大量のオマージュが生み出されている。

エイリアン2のパワーローダーしかり、Haloシリーズやタイタンフォールシリーズのドロップポッドしかり。今日のSF作品の多くに、「宇宙の戦士」の気配が感じられる。(個人的にだが)

物語のあらすじ

遠い未来の世界。人類は軍事政権を敷く「地球連邦」のもとに統一されていた。人種、国籍で差別されることなく、人々はあくまで「軍歴」によって市民権が保証される世界。主人公のジュリアン・リコはハイスクールを卒業後、軍隊に志願。最も過酷な「機動歩兵隊」に配属される・・・。

ミリタリー色の濃い作風

物語の前半部分は、高校を卒業したジョニー・リコが軍隊で文字通り叩き直され、厳しい訓練を経て人間的に成長していく話だ。ラブロマンスとかそういうのは一切なく、ひたすらに軍隊での訓練生活を送る。だがこの部分が大変面白い。絵に描いたような鬼軍曹「ズィム軍曹」とのやり取り、過酷すぎる訓練、パワードスーツとの出会い、仲間の死、懲罰の体験・・・。非常にリアルな軍隊生活が描かれており、ミリタリー好きには大変たまらない内容となっている。

中盤以降は、実際にジョニー・リコがいよいよ戦地に赴く。「宇宙の戦士」における人類は、複数の地球外生命体と交戦状態にあるが、その中でも特に手ごわいのが「虫ども」だ。(ちなみに「虫」とは言っても小さな昆虫ではなく、パワードスーツをもってしても力負けするような大型のクモたちだったりする。光線も発射し、パワードスーツが一発で破壊されるような場面も)

後半では、ジョニーが士官になる道を選ぶ。血なまぐさい最前線から一転、エリートコース入りだ。そして部下を持ったジョニーは、虫たちに対して攻勢に出る。

・・・と、終始ミリタリー色は非常に濃い。くどいようだがロマンスは無い。というか女性もほとんど出てこない。ミリタリー路線が好きな人には最初から最後まで本当に堪らないことかと思う。

映画版「スターシップ・トゥルーパーズ」との相違点

先に言っておくと、僕はポール・バーホーベン監督の「スターシップ・トゥルーパーズ」が無茶苦茶好きである。好きな点を挙げだすとキリがないほどだが、原作「宇宙の戦士」と比較すると、かなりの違いが見られる。

まず、映画版にはパワードスーツは登場しない。原作では常々パワードスーツを着込んで戦うのだが、映画版の機動歩兵隊は生身の人間だ。そして、生身ということもあって虫どもにやられるときは大変グロくやられる。もう四肢切断どころの騒ぎでない。

また、原作ではロマンスがほとんどなかったが、映画版のほうはロマンスがある。ロマンスを通り越して妙にヌードシーンが多いのが特長だったりもする。

・・・と、まぁ、ここまで書いてみると「別モノじゃん」と思われるかもしれないが、映画版も一応はストーリーは原作に沿っているし、地球連邦と軍事政権が人類を統率している点は全く変わらない。ズィム軍曹も一応は原作の人物に近い。そして、機動歩兵隊が小型核兵器を通常兵器の如く扱うのも、同じだ。まぁ映画版は生身の人間が核バズーカを撃ってて色々と問題があるんだが。

映画版を先に観た人は「えっ!原作ってこんなに硬派だったの!」と驚き、小説版から入った人は「あの場面をこんなにアレンジするの!」と驚くことだろう。どっちから先に観ても二度楽しめるのが「宇宙の戦士(Starship Troopers)」なのだ!

こんな人にオススメ!

映画版をついつい熱く語ってしまったが、あくまで原作は硬派なミリタリーモノの小説である。リアル寄りの世界観であり、ビックリするようなどんでん返しもない。軍隊を通じて、ジョニー・リコという一人の男が成長していく様を描いた作品なのだ。

よって、戦争映画が好きな人に強くお勧めしたい。また、前述の通り今日のSF作品に強く影響を与えた作品であるため、SF好きならば絶対に外せない一本と言えよう。「50年以上前にこんな緻密な設定を描いたのか!」と驚くこと請け合いだ。是非、本屋やKindleストアで目にしてみてほしい。

※グロいけど、映画版も同じくらいオススメしたかったりする。

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