VRでロッククライミングを体験できる「The Climb」

VR

VRなら、超お手軽にロッククライミングが楽しめる!

※画像はイメージです。

試しに買ってみたOculus Quest版「The Climb」が稀に見る良作だったため、諸々書き溜めしておきたい。正直なところ、ロッククライミングにそこまで強い関心があったわけではないのだが、いざVRでやってみると、これが無茶苦茶面白いのである!

<2020.9.19 追記>

Oculus Quest2の発表と共に、Oculus Quest、Oculus Goは販売終了となることがアナウンスされた。

スポンサーリンク

現実でやろうと思うと非常に大変なスポーツ

少し前に国内でもボルダリングが流行した記憶がある。実際に僕も友人に誘われて一度やってみたのだが、わずか3mくらいの高さで断念。そう、筋力が圧倒的に足らないのである。あと、下を見ると怖い。クッションがあるとはいえ、怖いものは怖いのである。

中年になり、筋肉が衰え関節がカチカチに固まったおじさんにはまさしく「無理ゲー」という奴だった。一応断っておくと、ボルダリング、楽しいのは楽しいのである。楽しいのは間違いないのだが、体力の衰えた中年男性にとっては、そう気軽に手出し出来るスポーツではなかった、というだけなのだ。やるからには筋トレから始めなければならない。

そして言うまでもなく、本格的なロッククライミングはもっとハードルが高いスポーツである。筋力、体力、反射神経、あらゆる身体的能力が求められるし、装備品、山登りの知識、サバイバル術の習得・・・。ロッククライミングに挑戦できるのは、ごく一握りの人ではないだろうか。

「一歩間違えたら大怪我、最悪の場合は命を落とす」というリスクも付きまとう。実態として、ロッククライミングをやってみたいけど、条件を考える現実的ではない、という人が多い気がする。

だが、VRならばリスクも負わず、筋力が無くとも、超お手軽にクライミングに挑戦することができるのだ。2019年末にOculus Questでリリースされた「The Climb」である。

「The Climb」とは

「The Climb」は非常にストイックなゲームである。スタート地点から山の頂上を目指し、ひたすらに上り続ける。基本的には、もうこれが全てである。頼れるのは、己の左右の手だけ。

余談:Crysisで有名な「Crytek」が開発

予備知識なくゲームを購入して驚いたのだが、The ClimbはCrysisシリーズでおなじみのCrytek社が開発を行なっていた。Crysis 3以降、新作の話も聞かず、レイオフのウワサなんかも流れてきて、Farcry以来のファンとしてはちょっと心配だったのだが、ご自慢の「Cry Engine」もしっかり健在のようで、「The Climb」もCry Engineで作られている。予想もしなかった久々の再会に、思わず「マキシマムパワー!」などとナノスーツの音声を脳内で再生しながら山を登ってしまった。更に余談だが、Farcry以降、Crytek社のリリースするゲームは全て「クライ」という音が入っているようである。

「The Climb(ザ・クライム)」

思わずニヤッというやつだ。

基本的なルールの流れ

ゲームをスタートし、ロケーションを選択すると、早速登山開始である。先に発売されたRift版に比べると控えめのようだが、それでも十分に美しいグラフィックだ。「山に来た!」という錯覚が十分に体感できる。

そして、いざ、岩肌に手をかければ、あとはひたすらゴールを目指して登るのみ。岩肌の出っ張りを掴み、ときどき手に滑り止めの石灰を塗し、地道に進む。とはいえ、ロケーションが目まぐるしく変わっていくため、単調さはない。ときには登り、ときには下り、さらには岩肌から別の岩肌に横っ飛びをしたりもする。プレイヤーを飽きさせない工夫が、随所に盛り込まれている。

感想:「本当に手に力が入る」ほどの没入感

「これは本物のロッククライミングと違う、これはVRだ」と、頭では分かっていても、自然と手に力が入る。そう、VR空間とはいえ、下を見れば本当に怖いのである。

「手を滑らせれば、谷底に真っ逆さま・・・。」

常にこの緊張感があるため、Oculus Touchをついつい必死に握ってしまう。本当に手が疲れるほどだ。人間の脳って簡単に錯覚してしまうのだなぁ、と、改めて実感・・・。そしていざ手を滑らせて落っこちた時には「うわあああ~~~!!」と叫ぶこと請け合いである。

とはいえ、VR空間なら大怪我をすることもない。最後のチェックポイントから何事もなかったかのように再開することができる。

頂上に辿り着いたときの達成感はかなりのものだ。本物の登山でゴールにたどり着いた時の感覚にとてもよく似ている。(といっても、僕は近所の安全な山を散歩する程度の経験しかないのだが)

今後もどんどん増えそうな「VRでお手軽〇〇体験」

「The Climb」は非常にシンプルなクライミングゲームだが、まさにアイディア勝利の典型例だと思っている。VR元年という言葉が使われて数年が経過したが、未だ「で、結局VRって何ができるの?」という声をよく耳にする。

まだまだVRは黎明期であり、ソフトメーカーも手探りの状態。そんな中、Crytek社とThe Climbは「VRだったら手軽にロッククライミングが体験できるよ」という、大変シンプルなメッセージを打ち出している。

似たような例だと、「Gun Club VR」なんかもそうだ。「VRなら自宅にシューティングレンジが持てるよ」という、分かりやすいアピールである。

世界旅行、宇宙旅行、リラクゼーション、音ゲー・・・等と多数のゲームが登場しているが、まだまだネタ切れには程遠い気がする。今後も「VRだったら〇〇体験がお手軽にできる!」というアプリが続きそうだ。

Oculus Questには当分、期待できそうである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました