ゼニマックス買収から伺える、マイクロソフトと「XBOX GAME PASS」が狙う未来

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Anton PorscheによるPixabayからの画像

マイクロソフト、ベセスダの親会社ゼニマックスを買収

衝撃的な報道である。マイクロソフトが、ゼニマックス・メディアを買収するのだという。ゼニマックスと言えば、DOOMやフォールアウトシリーズで有名なベセスダ・ソフトワークスの親会社。買収額は現金75億ドル(約7,840億円)に及ぶ。

これにより、マイクロソフトは以下のフランチャイズを手に入れることとなる。

  • The Elder Scrollsシリーズ(スカイリム、オブリビオンほか)
  • Falloutシリーズ
  • ウルフェンシュタインシリーズ
  • DOOMシリーズ
  • Quakeシリーズ …etc

当然、新IPとしてベセスダが開発中のStarfieldも含まれる模様。

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マスターチーフとドゥームスレイヤーの夢の競演?

報道を聞いて真っ先に思いついたのが、マスターチーフとドゥームスレイヤーの夢の(?)コラボレーションだ。一部の海外ゲーマーたちもそうだったらしく、Twitterでは下記のようなファンアートが早速投稿されていた。

今回の買収により、ドゥームガイによる拳でのコブナント艦隊殲滅、膝に矢を受けてしまうマスターチーフ、核シェルター内で「(核戦争後の世界を生き延びることは)容易いことではない」と呟くアービターに乞うご期待・・・。

いやいや、そうではない。事の本質はそこではない。

マイクロソフトが狙う、次の一手

単にマスターチーフとドゥームガイをコラボさせたいだけなら、75億ドルも投資するわけがない。マイクロソフトの狙いは、ずばり「XBOX GAME PASS」のラインナップ強化にあるのだと予想している。

XBOXはなかなか苦しい立ち位置にある

XBOXを取り巻く環境はかなり苦しい。何よりもライバルが非常に強力である。直接の競合相手としては、PlayStationが存在するし、客層が違うとはいえ、同じゲーム業界には任天堂も居る。ホリデーシーズンにはPS5が登場するが、次期XBOXのローンチからHalo Infiniteが外れてしまったのも非常に痛い。いや、無茶苦茶痛い。延期の報道を聞いたとき、長年のHaloファンとしてはこのシーンが脳裏に浮かんだほど。

カーター「劣勢か知りたいか?」

キャット「劣勢なのはわかっている。もう終わりなのかどうかよ」

― Halo Reach

同じく、マイクロソフトが力を入れるPCゲームの部門に置いても複雑な状況だ。PCゲームのプラットフォームはほぼWindows一択であり、パソコンのOSのシェアだけを見れば、マイクロソフトは安泰である。

しかしPCゲームの流通プラットフォームを見てみると、ValveのSteam、EAのEA Play、そして最近、Appleと大喧嘩してるEPICのEpic Games Storeと、強力な競合が多い。

そんな中、新興のXBOX GAME PASSのシェアを増やしていくことは「容易いことではない」はずだ。

XBOX GAME PASSに活路を見出している?

ここからは僕の予想だ。ずばり、マイクロソフトはXBOX GAME PASSに新たな活路を見出しているように思う。今回の買収は、単にベセスダのゲームをXBOX専売にする目的ではない。やろうと思えばベセスダの出すゲームをXBOX専売にすることもできるかもしれないが、そんなことをするとありとあらゆるコミュニティから反発を受けるだろうし、PlayStationの市場を放棄してしまうことはソフトメーカーにとっても致命的のはずだ。

今後も継続してXBOX本体の販売に力を入れつつ、徐々にサブスクリプションのサービスに軸足を動かしていくのではないだろうか。誤解を恐れずハッキリ言ってしまうと、ゲーム界のNetflixになりたがっているように見える。

今回の買収は、そのための布陣のように思えるのだ。

サブスク形式のXBOX GAME PASSが売れれば、プラットフォームはXBOXでもPCでも構わない、という戦略にシフトしつつあるのかもしれない。

充実のラインナップ

実際、XBOX GAME PASSのラインナップはまだ少ないながら、大作ゲームが多く、力の入れようが伺える。

PCゲームだけに限ってみても、Halo5を除く、Haloシリーズ全作品Gears of WarシリーズAge of Empireシリーズなどなど、マイクロソフトがこれまで販売してきた名作がズラリと並ぶ。ここにベセスダのラインナップが加わるというのだから、月額850円からとは思えぬほどのラインナップだ。(ちなみに初月100円)しかも2020年冬からは、XBOX GAME PASS加入者向けにEA Playも提供されるという。そうなってくるともう遊びきれないほどの数となるはずだ。

余談:Bungie、マイクロソフトによる買収のウワサを速攻で否定

Eurogamerでこういう記事が出ていたのだが、Bungieは即座で否定。具体的にどの部分が「事実じゃない」だったのかは不明だが、今回のゼニマックス買収を見るに、もしかしたらそういう話もあったのかもしれない。僕自身、Marathon以来のBungieファンであり、Bungieがマイクロソフトの傘下に入った後はXBOXユーザーとして長らくHaloシリーズを追いかけてきたゲーマーの一人なので、色々を思うところはあった次第。343が頑張っているとはいえ、Bungieの抜けた穴は相当デカいはず・・・。

Haloといえば、強化兵士のスパルタンが人類を救う物語。XBOX GAME PASSがマイクロソフトにとってのスパルタンとなるかどうか、今後のラインナップ強化が楽しみである。

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